Android AutoまたはApple CarPlayを利用するには、前席の中央足下にあるUSBポートにスマートフォン用のケーブルを接続しなければなりません。また、USBメモリに保存した音楽や動画を再生する場合も、同じUSBポートを使用します。つまり、どちらかを利用しているともう一方は利用できないという仕様になっています。
そのため、両者を切り替えて利用する場合、USBポートの抜き差しをする回数が増えてしまいます。多くの方が体験されていると思いますが、USBポートの抜き差しが増えると、接触不良が起こったり、USBポート自体がグラグラするなどの物理的な故障を引き起こしてしまう可能性が高くなります。
パソコンではUSBハブ（1つのUSBポートを複数のUSBポートに分岐する周辺機器）を使って本体のUSBポートの故障を防止することができますが、IONIQ5ではUSBハブを使うことができません。ただし、USBポートを分岐するのではなく、電気的にUSBを切り替えるタイプの「USB切替器」であればIONIQ5でも利用可能です。
私が購入してIONIQ5での動作を確認したのは「Cablecc KVM USB 3.0 双方向スイッチセレクター 2 から 1 ピース 共有またはキーボードマウススキャナープリンタ用1 から 2 ハブ」というものです。中央の丸いボタンを押すと、接続が切り替わります。
amazonで「USB 双方向スイッチセレクター」というキーワードで検索すると、同じタイプの切替器が出てきます。すべてがIONOQ5で使用可能かどうかはわかりませんが、双方向タイプの切替器であれば使える可能性は高いと思います。なお、購入する際にはUSBポートの形状等に注意してください。検索結果の中にはHDMIの切替器なども含まれますがこれはもちろん使用できません。
USB切替器を使用すると、手元でUSBメモリの抜き差しができるようになって便利です。
